視覚障害者=全盲というステレオタイプの元凶

アッシャー症候群との闘い! > コラム

普段注目されない(目を背けがちな)障害者をテレビの特番で大々的に取り上げるのは、世間の障害者に対する意識の向上や周知・理解につながるので、基本的には好ましいことだと思っている。

しかし、よく言われているように、(実際にはもっとドロドロした部分も多くあるのに)なんでもかんでも美しい感動話に仕立てあげるのはどうかと思うし、障害の一面(綺麗なところ)しか取り上げないのも納得がいかない。

例えば、今回の『盲目のヨシノリ先生』というドラマ。

ドラマの内容はさておき、僕が強く疑問を抱いたのは、「なぜテレビで視覚障害者というといつも必ず"全盲"(まったく見えない人)なのか」ということ。実際には全盲ではないが生活に支障をきたしている弱視(ロービジョン)の方が圧倒的に多いのに。

日本でもっとも影響力があると思われるチャリティ番組の、目玉とも言えるドラマでこれをやられると、「視覚障害者=全盲=白杖」というステレオタイプがますます強化され、大多数の弱視者は理解されないまま置き去りにされてしまう。

僕のささやかな「白杖=全盲ではない」という啓蒙活動も、これですっかり水の泡。

全盲でないとインパクトが弱くて主役になりにくいのはわかるけど、たまには弱視(ロービジョン)にも光を当ててほしい。



■あとがき

白杖を持ってる人が本を立ち読みしてたらどう思いますか?

詐病じゃないかと疑念を抱く人が大半じゃないでしょうか。

「見えないフリ」をしていると思われないために「見えないフリ」をする
これが弱視者の現実です。


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