「盲人情報文化センター」「盲人用時計」という呼称はやめて

アッシャー症候群との闘い! > コラム

身体障害者手帳を持っていると、「補装具」(白杖、遮光眼鏡など)や「日常生活用具」(拡大読書器、音声式腕時計など)の給付が受けられ、一律一割負担(上限を超えた部分については全額自己負担)で購入することができる。

そしてこれらの用具を購入する際に視覚障害者がよく利用するのが、「盲人情報文化センター」である。

※「補装具」や「日常生活用具」は福祉ショップ等でも取り扱ってはいるものの、白杖には詳しくない場合がほとんどで、例えば「IDケーン」「パームチップ」などと商品名を言ってもまず通じない。これが「盲人情報文化センター」なら一発で通じる。

地域によっては「視覚障害者情報文化センター」になっていることもあるようだが、僕が住む地域(結構大きな都市)ではいまだに「盲人情報文化センター」。

もちろん、視覚障害にもいろいろあることくらい施設側は百も承知だろう。でも、世間様は承知していないし、視覚障害者であっても盲人ではない僕としてもなんとなく抵抗があり、利用しづらい。近寄り難さを感じてしまう。


「日常生活用具」のひとつである「盲人用時計」も然り。

厚生労働省のサイトでは「盲人用時計」、メーカの公式サイトでは「盲人時計」となっている。

この時計、視覚障害の2級以上なら給付対象となるわけだが、実際には2級は盲人とは言えない。僕みたいに視野障害で認定されている場合はとくに。

便利そうだと思っても「盲人・・」と名付けられてしまうと弱視程度の者ではなんとなく購入しづらいし、給付申請の際にも無用な後ろめたさを感じてしまう。


視覚障害者を「盲人」と称すると、視覚障害者の多くが全盲であるかのような誤解を招き、白杖を持っている人=全盲という世間の誤った思い込みにも通じるものがあるように思う。

行政やメーカーだけでなく、視覚障害者というと全然見えない人ばかり取り上げるメディアにも問題がある。世間の認識(白杖=視覚障害者=全盲)と実態(弱視、視野狭窄など様々)はかけ離れていくばかりである。

「障害者」か「障碍者(障がい者)」か、などは正直どうでもいいと思っているけれど、「視覚障害者」を一括りに「盲人」と呼ぶのはぜひやめてもらいたい。



■あとがき

日本はこれからしばらく猛烈に暑い時期ですね。

熱中症にならないよう、健康にはくれぐれもご留意ください。

それではまた、次回は秋頃に。

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