白杖を持って「見えないフリ」!?

アッシャー症候群との闘い! > コラム

(ごくたまにしか使わない)白杖を持っている時の悩みごと。

それは、「見えないフリ」をするべきか否か。

真っ当な(?)視覚障害者である自分が何故こんなおかしな悩みを抱くのかというと、中心部分はまだ普通に見えている(言わなければ視覚障害者とわからない)のと、昨年障害を詐称して大きな話題となった人物のせいもある。


世間には「白杖=全盲」という誤った固定観念があるが、実際には(全盲でない)視力の弱い人や(視力のある)視野が狭いだけの人も白杖を使っている。

視野が狭いだけで部分的にはよく見えていても視覚障害者であるからには道路交通法上白杖を持たなければならず、この場合、目の代わりというよりはトラブル防止のため周囲に知らせる意味合いの方が大きい。

でも有り難いことに世間には親切な人も多く、白杖を持って歩いていると声をかけてくれたり、手引きして案内してくれることも少なくない。

そんな時、相手の「目を見て」お礼を言うべき否か、悩んでしまう。

なぜなら、「白杖=全盲」と思い込んでいる人にそんなことをしたら、ギョッとされると同時に障害の詐称を疑われるに違いないから。

それが心配で心配で、ついつい「見えないフリ」をしてしまう。

別に「見えないフリ」をして白杖を持っているわけではないのに、「見えないフリ」をしていると思われないために「見えないフリ」をするのである。

なんとなく後ろめたさを感じつつ、せっかくの親切心に対して不誠実なようで申し訳なく思いながら。



■あとがき

何気にメルマガ創刊から丸10年が経過し、今年11年目に入ります。

といっても近年は年4回程度の配信なので、全然威張れるような記録じゃありません。

でもこの少ない読者数(現在138名)で廃刊もせずに続けているのは、なかなか大したもんだと思います。

正直何のメリットもないし、普通やめちゃいますよね。


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