視覚障害者が国際線の飛行機に乗る際のサービス

アッシャー症候群との闘い! > コラム

今のところ日本を含む4つの国と3つの航空会社しか経験していないが、どこであれ頼みさえすれば、チェックインカウンターから目的地の空港で荷物をピックアップして外に出るところまで、シームレスで案内人を付けてくれた。

海外での案内人は当然日本語の通じない現地の人で、話しかけられた場合に返答ができないと多少気まずい思いはするものの、基本言葉はできなくても問題なく、海外での乗り継ぎが初めての人でもまったく心配いらない。

何も言わなくてもマンツーマンで確実に誘導してくれるので、むしろ海外初心者の普通の人が乗り継ぎするよりハードルは低いくらいだろう。

ただ、空港や案内人により対応にはかなりのムラがある。

例えば、某国の某空港ではなぜかいつも車椅子を持ってくる。障害者=車椅子という固定観念でもあるのだろうか。

歩けるからいらない、と断っても、持ってきてしまった以上その場に放置するわけにもいかず、車椅子を持ちながら誘導するのもやりづらそうなので、結局いつも乗るハメになる。

またある時は、案内人がなかなか来なくて延々待ち続けたり、案内人が空港内で道に迷って延々歩かされたうえに乗り継ぎ便に乗り遅れそうになったこともあった(それでも最終的には着実に送り届けてくれた)。


案内人を付けてもらうことの最大の難点は、空港内を自由に散策できなくなること。とくに免税店などで買い物をしたい場合。

もちろん要望を伝えればどこにでも連れて行ってはくれるが、買うものは決まってないけど何か良さそうなものがあれば買いたい、というような場合に困る。

そこで、一度あえて案内を断ってみたことがある。

そうしたら、機内で(頼んでもいないのに、CAの好意で)案内人を手配されてしまい、結局いつものように付けられてしまった。


機内では「何かあればいつでもお声かけください」と言ってくれたり、航空会社によっては点字の安全のしおりみたいな冊子を持ってきてくれたりもする(点字読めないし墨字読めるから結構、といつも断る)。

気の利くCAだと機内食の蓋を開けてくれるなどの細かなことまでしてくれるし、何も言わなくても席を立てばトイレまで誘導してドアを開けてくれたりもする。

入出国カードの記入も「お手伝いしましょうか」と言ってくれることがあるので、頼めばきっと書いてくれる(自分で書けるから頼んだことはない)。

まさに、至れり尽くせり。


最初の頃に悩んだのは、案内人にチップを渡すべきかどうか。

これだけ手取り足取りのサービスを無償で受けて良いものか。

色々と考えた末、私はチップを(気持ちとしてはあげたいけれど、あえて)あげない方針でいくことにした。

自分に限らずハンディキャップのある人を手助けするのは人としても会社としても当たり前の行為であり、対価を求める性質のものではないはず。

そこに報酬のようなものを絡めてしまうと、有料サービスを受けているような気分になって手違い等があると腹が立つかもしれないし、チップに味をしめた案内人が客を品定めして十分なサービスをしない、なんてことにもなりかねない。

私の判断が正しいのかどうかはわからないけれども、その代わり案内人にはしっかりお礼を言うようにしている。受けて当然のサービスだ、という態度ではなく、感謝の気持ちを忘れないようにしたい。



■あとがき

某国で過ごすクリスマスや年末年始はとても味気ないものです。

芯まで凍えるほどの寒さはないし、心躍る(?)クリスマス・ソングも聞こえてこない。

おせち料理なんてものも存在しない。

もっとも、日本にいれば楽しく過ごせるのかというと、それまた怪しい(期待できない)わけで、どちらが良いとも言えません。

どちらにしても良いことはないんです。


Merry Christmas and a Happy New Year

良いお年を。


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