車椅子と公共交通機関

アッシャー症候群との闘い! > コラム

僕は目がわるくて乗り物類は一切運転することができないため、遠くに出かけるときは公共交通機関を利用することになります。

僕が住んでいる街ではノンステップ(段差なし)の市バスが増えてきていて、車椅子の方でも乗れるようになっています。

で、実際に車椅子の方が乗り込む場面に出くわすことが結構あるわけだけど・・・


車内はノンステップとはいえ、道路とバスとあいだには若干の距離と段差があるので道路からそのまま乗り込むことはできず、ドアの下に格納してあるステップみたいなものを引っ張り出して橋渡ししてやらないといけない。

橋渡ししたら車内まで車椅子を手押しして乗り入れさせ、さらに、そのままの状態では急停車時など危ないので専用の器具で車椅子を固定してやる必要がある。

そしてもちろん、ステップを元に戻して・・・

と、これら一連の作業を“運転手一人”でこなすわけだ(介護者がいても)。

※手伝おうにも勝手がわからないし、運転手の方が手際が良いので、他の乗客も手伝うことはない。

時間的には、かなり手早くやってはいるものの、(計ったことはないが)少なくとも3〜4分くらいはかかっているように思う。

当然ながら、車椅子の方が降りる際にもまた同じ手順を踏むわけで・・・

もともと路線バスは遅れることが多いが、遅れたうえにこの数分間の消費は、時間に追われる現代社会において正直かなりのストレスである。

満員のバスなら数十人分もの貴重な時間を割くことになるわけだが、誰も文句は言えず、皆見て見ぬ振りをし、重苦しい沈黙が流れることしばしば。

さらにいえば、車椅子一台が固定されるスペースは、通常「3人掛け」の座席である。

ヨボヨボのおばあちゃんが何人も立っていたりして、車椅子に冷たい視線が注がれることもしばしばで・・・・


ここで勘違いしてもらいたくないのだが、車椅子の方にはバスに乗ってほしくない、と言いたいわけではない。

僕が思ったのは、重苦しい沈黙や冷たい視線など意にも介さないくらいの図太さがなければやっていけないだろうな、ということ。現状では。

でも、そんな図太さがなくても普通に受け容れられるような社会になるように、もっともっと人々の意識を変えていかなくちゃいけないな、とも思う。

恥ずかしながら、僕自身も重苦しい沈黙に加担しているひとりであるので、自省の意味も込めながら・・・・


■あとがき

世間は三連休なんですね。

学校が休みだと聞いて初めて気付くといった具合なので予定も何もなく、ヒマを持て余してます(笑)。

健康のためにも、明日は出かけることにしようっと。


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